パソコンや携帯電話の部材、自動車排気ガス除去のためのセラミック部品を製造するイビデン(東証1部、4062)が2009年3月期の業績見通しを上方修正しました。
売上高は従来予想を2%上方修正したにすぎないのですが、営業利益は30%、経常利益に至っては何と2.75倍の大幅修正です。
注目点はその理由。円安と株価回復による保有有価証券の評価損の減少の2つです。
なぜ注目かというと、上方修正の理由がイビデン固有のものというより、他の企業にも生じる一般的なものであるからです。
製造業の業績低迷が盛んに指摘されていますが、この調子でいけば、悲観的な決算予想を上回る企業が続出するようなこともあるかも知れません。
イビデンの今日の株価は1.2%ほど下落しているのですが、この上方修正の発表は引け後であるため、月曜日の株価が楽しみです。