先日、企業の費用構造の話のなかで例示した日本ハムが豚インフルエンザで好影響を受けそうです。
日本で食べられている豚肉は、主に国産か米国産です。現在、豚インフルの報道はメキシコがメインですが、鳥インフルでは、アジアに瞬く間に被害が拡大していったことから、米国産の豚肉は今後敬遠される可能性があります。
中国の「毒ギョーザ事件」の時のように、食肉分野の国産ニーズが高くなるでしょう。日本ハムは、食品会社では唯一、川上の畜産から携わっているため、先日書いたように食肉価格の高騰のメリットを最も受けます。
現在保有している米国産豚の評価損が心配されますが、足元前年同月比で約20%も下落している国産豚肉価格の高騰が10年3月期の業績を引っ張る可能性があり、要注目です。