米国の株式市場を振り返る 5月8日

スケアクロウさん
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 ダウ平均株価は164.80ドル、1.96%の大幅な上昇となりました。ストレステストの結果を受けて、金融セクターが上昇しました。加えて、4月の非農業部門雇用者数の減少が事前予想の60万人に対して53.9万人と少なかったことや、3月の卸売在庫が前月に比べて1.6%減少とコンセンサスの1%減を上回ったことなどが好感され株価を押し上げました。

 さらに、原油価格の上昇からエネルギーセクターも強く、マクドナルドの4月の既存店売上高が6.9%の増加となるなど、良いニュースが豊富な1日でした。

 しかし、そのような状況に多少の不安を覚えます。あくまでも私の個人的な感覚なのですが、前日の100ドルを上回る下げの反動部分を考慮に入れると、必ずしも大幅な上昇とは言い難い気がします。しかも、ストレステストという大きなテーマを市場が織り込んだあとでは、一体どのような話題がストレステストを引き継いで市場の上昇を支えるのかが良く見えません。さらに、フィラデルフィア半導体指数が1.9%と大きく下げ、ナスダックが午前中は前日を下回っていたことも気になります。

 ダウ平均株価は3月6日にザラバでつけた6469.95ドルをボトムにきれいな上昇トレンドを維持しています。このような局面で、あえて調整の可能性に言及するのはリスクが大きいのですが、私自身は可能性を頭の隅に置いておくつもりです。

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