運輸セクターの決算発表が日本航空(9205)で一段落します。運輸はJR,ANA,ヤマトなど大型銘柄が前半に集中。それを乗り切ると、JALがやってきます。ここからは余裕が出てきて、残りは東急ぐらいでしょうか。
さて、JALの2009年3月期の業績ですが、営業損益が前期の900億円の黒字から508億円の赤字に転落。最終損益も631億円の赤字となりました。
燃油費の高騰とリーマンショック以降の急速な旅客需要の減少が響きました。
2010年3月期の業績ですが、会社側は営業損益590億円の赤字、最終損益630億円の赤字を計画しています。景気悪化による需要減を燃油費、販売手数料、人件費の削減で吸収し、前期並みの水準を維持したい考えです(赤字ですが)。
マーケットでは、今期も営業赤字を予想していましたのでサプライズはありません。このブログで同じことを何度か述べていますが、航空業は装置産業であり、極論すれば費用はほとんど固定費です。コモディティー産業ですので、利益率は低く、需要動向に利益が大きく左右されます。豚インフルエンザの動向は特に注視すべきセクターと考えます。
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