97円安で始った日経平均株価はみるみる下げ幅を拡大して、前場の引け近くでは267円安に達しました。その後ある程度落ち着きを取り戻したように見えますが、調整色が強い一日でした。
米国株式市場の下落と円高の進行が大きな要因であったことは間違いないのですが、何といっても豚インフルエンザのインパクトが大きかったように思われます。
トップのパフォーーマンスを示したのは繊維。ダイワボウ、シキボウ、日本バイリーンと豚インフルエンザ関連銘柄が並びます。中外製薬をリード役とする医薬、電気化学工業やユニチャームといった化学などのセクターも比較的に堅調に推移しました。
ただ、非常に個人的な見解になってしまいますが、豚インフルエンザにより恩恵を受ける銘柄群に対する株式市場の反応は極めて活発なのですが、ダメージを受ける銘柄群に対する反応が鈍い気がしてなりません。要するに、豚インフルエンザというテーマに対する株式市場のセンチメントが明るすぎるのです。この点は注意して対処しようと考えています。
現在(午後10時)GLOBEXではダウ、ナスダックともに反発の気配です。ダウで約49ドル高。多少上げ幅は縮まる兆しを見せていますが、まず堅調と言えます。日経先物も9200円程度です。
このままの状況が続けば、円高も一服の気配ですから、明日の日経平均株価は上昇で始まる可能性が高そうです。
ただ、これから始まる米国株式市場の引け前には5月のNABH(米国住宅建築業者協会)指数が出てきます。そして翌日には4月の住宅着工件数と建設許可件数が控えていますから、決して安閑としていられる状況ではありませんね。
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