日経平均株価は36.19円、0.39%とわずかに下落しました。前日に基調判断を上方修正した月例経済報告と、北朝鮮のミサイル問題で湧き上がった地政学的リスクとの板挟みで結果的には小動きとなりました。
前日比17円高で始まった日経平均は、景気回復期待からすぐに32円高まで上昇しましたが、その後急速に調整して、10時前には115円安まで下落しました。しかし、その後はじりじりと下げ幅を縮めました。
終わってみれば、調整色の強いアジア市場の中では、堅調ともいえるような展開でした。シンガポール、韓国、インドがかなり大きく下げています。 ヨーロッパ市場も現在はこれらのアジア市場並みに下落しています。
さらに米国のGLOBEXでもダウ、ナスダックとも、大幅ではないのですが、下落しています。ダウで30ドルほどの下げです。これから、3月のケース・シラー住宅価格指数、、5月の消費者信頼感指数、5月のリッチモンド連銀製造業指数と注目の経済指標が続きます。
CNNによれば、米国市場は5月の消費者信頼感指数と、GMの展開を注視しており、これらが現在調整気味に推移しているGLOBEXの重要な背景になっているとのことです。
このように、各国の状況を見ると、どうも日本だけが突出して楽観的であるように見えてきます。地政学的なリスクもどこ吹く風という感じです。そのため、明日の日経平均株価に対して警戒的なスタンスを緩めるわけにはいきそうもありません。もちろん、今日の米国株式市場の展開にも大きく左右されるのですが・・・
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