日経平均株価は154.49円、1.55%上昇して10,135.82円となり、終値で10,000円を上回りました。メジャーSQ当日ということで注目された寄り付きは106円高。その後も大きな動きはなく、前場は方向感に欠ける展開でした。
ところが、後場に入ると1時過ぎから突然上げ足を速めました。2時半過ぎには一時189円高となったのですが、大引けにかけて週末の手じまいの影響を受けました。
セクター別の上昇率トップは証券商品先物。株式市場の上昇に連動する動きで、4.5%の大幅上昇となりました。
2番目に高い上昇を見せたのが小売。正直なところ、多少意外感を感ずるほどの強さでした。原因は日本よりも中国にあるようです。中国日報によれば、中国の5月の小売売上高が前年同月比15,2%の大幅増加となり4月の14.8%を上回りました。同時に鉱工業生産も8.9%増と4月の7.3%から伸びが加速しました。
この好調な指標の恩恵を受けたのがイオン。中国事業を戦略的に強化して、北京を中心にショッピングセンターの大幅増加を推進する姿勢が評価されたようです。株価は8.26%と大幅に上昇しましたが、ザラバでは一時10%高に達しています。興味深いのは今日の日中足で、午後から急速な上昇に転じ、日経平均株価と非常に似た動きをしています。
一方、原油価格がバレル当たり73ドルから1ドルほど下落したため、石油開発などの鉱業が、利益確定売りも重なり、下落率のトップとなってしまいました。
アジア市場は相変わらずまちまちです。 香港、韓国、マレーシアが上げたのですが、シンガポール、台湾、インド、インドネシア、そして面白いことに、好調な経済指標が発表された上海などが下げています。
現在(午後6時20分)シカゴのGLOBEXではダウ、ナスダックとも僅かに上げています。ダウで18ドル程度です。今日予定されている指標は5月の輸入物価指数と6月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値です。現時点ではこれらが市場に大きく影響を与えるとは見ていません。
そのようなわけで、日経平均株価の調整を誘うような要因が浮かび上がってこない状況が続きます。それならば、上昇が続くのか? 基調が上昇トレンドにあることは間違いないと思っているのですが、経験的には、市場参加者がほぼ全員が強気になると、突然短期的ながらかなり急激な調整が入ったりするので気を抜かないようにするつもりです。
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