今日は想定していた展開とは全く逆の動きになってしまいました。
想定では、高く寄り付いた後、ザラバも堅調な動きが続くとしていました。ところが前日比53円高での寄り付きはともかくとして、ザラバは低迷が続き、63.78円、0.64%安で大引けとなりました。
どうも前日の大引け前での突然の下げ以降、想定した展開との乖離が続いている感じです。今日も後場に入ってからの下げにかなりの意外感がありました。
気になるのは市場の下げの理由がはっきりしないことです。「上げる材料がなかったこと」が下げの材料となったのかもしれません。
後場の下げの理由を強いて挙げるとすれば、上海、インドネシア、台湾を除くアジアの株式市場が軟調であったことでしょう。
そしてアジア市場の停滞の背景には、シカゴのGLOBEXでのダウ、ナスダックが下げていたことがあるようです。前日のADP社による全国雇用者数の数字が弱かったことから、今日発表のある雇用統計も弱く、米国市場は弱いとする読みがあったように思われます。
現在(午後7時半)のGLOBEXではダウが48ドル安、ナスダックも8.5ポイント程低く推移しています。
これから、6月の雇用統計、6月28日までの週の新規失業保険申請件数、5月の製造業受注指数など重要な指標が発表される予定です。
特に37万人の減少が予想されている6月の非農業部門雇用者数がどうなるか注目です。失業率の事前予想は9.6%です。
日経平均株価の今後の展開は、想定と現実の動きとの乖離があることが気になっているため、慎重な姿勢で見たいと思っています。
ただし、市場が下落したといっても、そのマグニチュードは非常に小さく、上昇基調を壊すものではないと見ています。10,000円の大台を本格的にブレークする前の小休止にすぎないということで、基本的に強気のスタンスは変えないつもりです。
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