ダウ平均株価の上昇を受けて32円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに53円高まで上げ幅を拡大したのですが、その後は停滞色が強まり33.08円、0.34%の下落で大引けを迎えました。昨日に似たマーケットであったという印象です。
米国に対する不安が株式市場のセンチメントの根底にあるようです。
この不安のために対ドル円高の動きに敏感に反応しているのだと考えます。電力・ガス、食料品、医薬品など代表的なディフェンシブ銘柄が上昇率の上位を占めるのはこの不安心理の反映であるように見えます。
一方、米国の回復の遅れは原油や非鉄金属などの商品市況にも影響を及ぼしています。今日の下落率トップは非鉄金属でした。石油・石炭製品も冴えません。
アジアでは上海、香港を除いて比較的に堅調でした。原油価格が若干反騰したこともあってか、インドネシアが約2.4%上昇したのが目を引きます。
GLOBEXではダウ、ナスダックとも下落から僅かながら上昇に転じてきました。今日は重要な経済指標もないため、このまま無難に推移する可能性があります。
ただし、明日からはアルコアを皮切りに決算シーズンに入りますし、G8の動向も気になります。株式市場の興味が今日よりも明日に向いているわけですから、今日の米国株式市場が大きく変動する事態は考えにくいところです。
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