47円高と好調にスタートした日経平均株価だったのですが、開始直後に79円まで上げ幅を拡げた後は急速に値を崩し、前場の引け前には前日終値を下回りました。後場も膠着状態で、上下を繰り返し、3.78円、0.04%と小幅の下げで終了しました。
いつものように、対ドル円高が大きく影響したようです。前場では93円台前半から92円台後半への下げで、幅は大きくなかったのですが、すでに大幅な円高水準ですからインパクトがありました。
為替要因以外にも、6月の企業物価指数が前年同月比6.6%と、日銀が1960年に統計を開始して以来最大の下落率になったことが市場のセンチメントを冷やしたと見ています。内需の低迷で下げ圧力が加わったという解説です。ただ、円高による輸入物価の下落が、将来の企業物価指数を低下させることになるほうが気になりました。
アジア市場はまちまちです。総じて小幅な動きなのですが、インドとインドネシアは1%を越える下げになっています。
GLOBEXでは、ダウナスダックとも大きく下げています。しかも下げ幅が急速に拡大しています。これから重要な経済指標の発表が控えています。5月の貿易収支、6月の輸入物価指数、7月のミシガン大消費者信頼感指数の速報値などが注目です。
対ドル円レートのチャートを見ると、午後9時前から、急速に円高に動き始めています。GLOBEXの下げ幅拡大と並行しており、今日は厳しい警戒態勢の一日となりそうです。
皆様のクリックがスケアクロウ投資経済研究所一同にとって何よりの励みになっています
本文中に使用しているデータやグラフ類は主にここに掲げる各社の公表しているものに大変お世話になっております:経済産業省、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CNN Money、MSN Money、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、外為どっとコム


