株式市場の調整が続きます。
一体、いつまで、そしてどこまで調整が続くのでしょう?
歴史的な暴落を経て、今年3月にようやく底を打ったとたん、今度は一挙に40%を上回る記録的な上昇です。調整というか、「ひと休み」があって当然なのかもしれません。
個人的には、そろそろ調整が終わってもおかしくないと考えています。冷静に見れば、調整の理由が、新たに発生した重大な出来事によって引き起こされたものではなく、期待していた回復の遅れ、そして何よりも、急激に上がりすぎた反動という側面が強いからです。
新聞などでの株式市場に関するコメントが悲観一色に見えるのも、調整の終了が近いことを示唆しているように思います。
そうは言っても、大切な投資資金です。慎重であるに越したことはありません。
そこで、歴史を振り返って見ようと思います。1930年代の大恐慌の時代です。1929年の「暗黒の木曜日」に象徴される大暴落が1932年にようやく大底を打ちました。
その大底と、今回の大底を重ね合わせてみました。
似ていますね。歴史的な大事件は、人間の作為を超越した強大なエネルギーによって牽引されるために、意外に共通する姿になるのだと思います。
ここで言いたいことは、調整は決して不自然なものではないということ、そして1930年当時の動きから見て、今回も調整から完全に抜け出すには多少時間がかかるかも知れないということの2点です。
かりに調整に多少時間が必要だとしても、がっかりすることはないと思います。それは長期的に見た1930年代の米国の株価の動きが語っています。調整で大騒ぎをしている時期はマル印で囲った部分です。
この点に関する、より詳細な議論を、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」 への投稿のなかでしてあります。。明日(13日)の朝7時にリリースされる予定です。もしお時間が許すようでしたら、ご参照願えれば幸いです。
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