想定以上に軟調なマーケットでした。
前週末比45円安で開けた日経平均株価は、10時頃には56円高まで上昇するという堅調なスタートでした。ところが、その後は一転して下落基調となり、結局236.95円、2.55%の大幅下落で終えました。安値引けです。
都議選での自民党の敗北が市場の重石になると考えていたのですが、明け後しばらくの間に見せた堅調な動きからすると、どうもそうでもなさそうです。また、午後になって、解散に伴う政治的な空白の影響も心配したのですが、それには関係なく、米ドルに対して円がどんどん買われました。
ということは、やはり今日も対ドル円高が株式市場調整を主導したと見て良さそうです。もちろん、政治的な混乱も市場調整を加速した要因ではあるのでしょうが・・・
サントリーとの経営統合が話題となったキリンが7.8%と大きく上げました。
この影響で、食品セクターただ一業種が上昇しています。食品の他には、医薬品、電力・ガスなど典型的なディフェンシブセクターが比較的に堅調な動きを見せており、株式市場が景気や企業収益強い懸念を持っていることがうかがわれます。
アジア市場も、マレーシアを除き下げています。韓国、台湾、香港の下げ率は日本を上回っています。ということは、政治的要因によって日本市場が突出した動きを見せたというわけではないのでしょうね。
現在(午後8時50分)GLOBEXではダウ、ナスダックとも僅かに下げていますが、下げ幅は急速に縮小しています。ダウで10ドル安。ほんの1時間ほど前には30ドル以上の下げでした。
今日は6月の財政収支が発表されます。またチャールズ・シュワブ(証券)、ノベラス・システムズ(半導体)などの決算発表もあります。
財政収支の動向は予断を許しませんが、予想外の事態は想定していません。決算は、株式市場に大きな影響はなさそうです。
したがって、このままの状況で推移すれば、今日の米国市場は堅調な展開が期待できそうです。
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