堅調な株価推移を期待して、強気で臨んだ日経平均ですが、残念ながら期待外れでした。
開始早々に71円高をつけたのですが、その後は上下を繰り返す展開で、2時過ぎには一時11円安まで下落する局面もあり、結局7.44円、0.08%の小幅高での大引けとなりました。
前日の米国市場では、引け後に発表されたインテルの決算が予想を上回ったことから、ナスダックだけでなくダウも時間外で大幅に上昇しました。そのためGLOBEXの日経先物が9,400円を上回ったため、今日の日経平均も堅調だろうと期待しました。
ところが、フタを開けると予想外に鈍い反応でした。政局不安など、株価の頭を押さえる要素が多いのは事実ですが、インテルにICパッケージを納入する、代表的なインテル関連銘柄であるイビデンのザラバの動きを見ると、米国市場の時間外の上昇そのものを評価しなかったように感じられます。
理由は、対ドル円安の動きが止まってしまったことにあると考えています。米国におけるハイテク株の上昇も、円高に弱い日本のハイテクセクターへの影響は小さいと、株式市場が判断したのも知れません。
ファナック株の停滞を見ると、やはり円高への懸念の大きさが見てとれます。
アジア株は好調です。シンガポール、インドネシアは3%を超えました。日本が取り残されたという印象です。
現在(午後7時)、GLOBEXではダウ、ナスダックとも大幅に上昇しています。ダウで70ドル、ナスダックの上げ幅は26ポイントを越えています。前日のインテル効果が大きいことは言うまでもありません。
そのGLOBEXに反応して、日本でも夕場の日経先物が大きく上昇しています。1日遅れで、明日の日経平均株価にインテル効果がやっと反映されるということになるのでしょうか?
今日の米国では、6月の消費者物価指数、7月のニューヨーク連銀製造業景気指数、6月の鉱工業生産と設備稼働率、6月のFOMC議事録など重要な発表が続きます。眼を離せない一日になりそうです。
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