市場予想を上回る決算が相次いだにしては、頭の重さを感じさせる、多少気懸りな市場展開でした。
ダウ平均株価は32.12ドル、0.27%の上昇。ナスダックは1.58ポイント、0.08%の上げにとどまりました。
ダウは午後1時半過ぎまでは、前日終値の近辺をウロウロしていました。その後上昇に転じたのですが、その牽引役は、市場予想を上回る決算を発表したバンク・オブ・アメリカ、シティー・グループ、GEなどではなく、ハイテク株でした。
ハイテク株の強さの背景には、すでに決算発表を済ませているインテルやIBMに対して市場が好意的に評価している流れがあるようです。TI(テキサス・インストルメンツ)のザラバでの堅調な動きが印象的でした。
ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数は1.2%上昇しました。その割にナスダックの上げ幅が小さいのが気になりますが、中身を調べてみると、コンピュータや通信分野が堅調でしたが、銀行などの金融セクターが足を引っ張ったようです。
米国株式市場の上げに連動するように、対ドル円レートは円安方向に振れています。
シカゴの日経平均先物の清算値は9,470円。もし月曜日に市場が開いていれば、日経平均株価は堅調な寄り付きが期待できるのですが、「海の日」で休場です。残念。
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