前日比117円高で始まった日経平均株価は、すぐに上げ幅を180円程度に拡大しました。ところが10時半ごろから急速に値を崩してヒヤっとさせましたが、その後は徐々に持ち直し、2時過ぎからは急速に上昇して、256.70円、2.73%高の高値引けとなりました。
かなり変化の多い一日でしたが、その原因は為替と見ています。10時半過ぎから急速に対ドル円高が進んだことが、日経平均株価の頭を押さえました。そして、後場に入ると、一転して対ドル円安基調となり、日経平均も落ち着きを取り戻しました。さらに2時を過ぎると、今度は円安への動きが加速して、日経平均の上昇にも弾みがつきました。
ファナックの株価の動きが、対ドル円レートの動向による影響の大きさを示唆しているように思います。
アジアの主要市場の動きはまちまちです。日本の上昇率が突出しているのは、月曜日が休日であったためでしょう。
現在(午後9時40分)、GLOBEXではダウ、ナスダックとも上昇しています。ダウで47ドル高。それほど大きな上昇とは思えませんが、堅調といえます。
今日は、FRBのバーナンキ議長の議会証言が控えています。出口戦略についてのコメントがあるかどうか気になります。また、アップル、キャタピラー、コカコーラ、ヤフーなど注目企業の決算が発表される予定です。
すでにメルクが予想よりも悪い決算を発表しています。シェリングはほぼ予想どおり。これだけでは、なんとも言えません。
話題のCITグループは破綻回避で一安心といったところですが、30億ドルの資金調達では不十分で、今後の展開は楽観できないという見方が拡がっているようなので注目しておく必要があります。
というわけで、今日の米国の株式市場の動向も堅調ながら、予断をゆるさないと考えています。
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