前日に急騰した反動もあってか、米国株式市場の上昇にもかかわらず、日経平均株価は9円安での寄り付きとなりました。しかし、後場になると市場は堅調さを増して、1時過ぎには98円まで上げ幅を拡大しました。ただ、一段の上げはないまま、71.14円、0.74%の上昇で大引けとなりました。
力強さを感じさせる展開とは言いにくいのですが、今週に入ってからの基調は、前週までに比べると好転してきているように感じられます。
後場に入ってから堅調さを増した理由の一つとしては、中国(上海)市場が2.6%と大きく上昇したことが挙げられます。それに加えて、対ドル円レートが円安方向に動いたことも影響したようです。
鉄鋼株の上昇率がトップとなったのは、このような要因が背景にあると見ています。
アジア市場では、中国は上げているのですが、香港、インド、インドネシア、マレーシアなどは下げており、全体としては好調とは言えません。
現在(午後9時)、GLOBEXではダウ、ナスダックとも下げています。FRBのバーナンキ議長の議会証言2日目の内容に注目が集まっています。さらに、ウェルズファーゴ、モルガン・スタンレー、ボーイング、ファイザーなど多くの決算発表が予定されています。
対ドル円レート動きが波乱含みの様相をみせています。米国株式市場の状況が予断を許さないことと併せて考えると、明日の日経平均株価の展開は厳しそうな気がします。
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