今日の株式市場を振り返る 7月27日

スケアクロウさん
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 前日比76円高で寄り付いた日経平均株価は、ザラバで大きく上昇して、午後1時前には235円まで上げ幅を拡大しました。その後は次第に上げ幅を縮小しましたが、144.11円、1.45%の大幅高で大引けとなりました。

 牽引役は、日立が上場子会社5社を完全子会社化するという報道であったと思います。日立プラントテクノロジー、日立マクセルなど5社すべてが、東証1部の株価上昇率ベストテンに顔を揃えました。加えて、業界再編成への期待が市場のセンチメントを一段と明るくしたようです。

 後場に上げ幅が縮小に転じたきっかけは、業績見通しの下方修正をした海運大手の株価下落が大きいと考えています。商船三井の株価の動きに、その状況が浮き彫りにされています。

 ただ、気になるのは、後場に入って、海運大手の株価下落を無視するように、一時的に日経平均株価が急騰したことです。行き過ぎた楽観ムードには注意が必要と考えています。

 対ドル円レートは比較的に落ち着いた動きで、堅調な相場を下支えしました。

 アジア市場は、インドがわずかに下落したのを除いて、上昇しています。特に、上海とシンガポールは日本の上昇率を上回りました。

 現在(午後7時半)、GLOBEXではダウ、ナスダックとも上げています。ダウで32ドル高。一時上昇幅が縮小していたのですが、盛り返してきています。ナスダックも5.25ポイント上げています。

 今日は。6月の新築住宅販売件数(事前予想は35.5万戸)が発表されるほか、ベライゾン、アムジェン、ハネウェルなどの決算が控えています。

 CNNでは、先週マイクロソフトとアマゾン・ドット・コムの「ワン・ツー・パンチ」があった後だけに、ベライゾンの決算に注目しているようです。

 すでにお話したとおり、日米の株式市場の連動性が再び高まっている局面にありますから、楽観が支配する日本の株式市場が10,000円の大台を固める上で、今日の米国の株式市場の動向は重要であると思っています。

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