今日の株式市場を振り返る 7月28日

スケアクロウさん
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 今日の日経平均株価は前日比28円高で寄り付いたのですが、それが高値になりました。70円弱の狭い範囲での小動きながら、ザラバでは停滞感が強く、大引けにかけて若干戻して、1.40円、0.01%のわずかな下落で終えました。

 日立ソフトウェアエンジニアリングなど日立の完全子会社になる銘柄群が、前日に続き大きく上昇したにしては、株式市場の頭が重いという印象でした。その理由は、前日の大幅上昇の反動による影響と見ています。

 それでも、大引けにかけて若干戻しました。JFEホールディングスが後場に発表した2010年3月期の業績見通しが、アナリスト予想を大きく上回るものであったことが大きかったようです。JFEのザラバの動きがその様子を示しています。

 それだけではなく、ここに示した住友不動産の株価が示すように、不動産や銀行などの内需セクターも堅調でした。

 にもかかわらず、株式市場全体は低迷感が強かったわけですから、頭の重さは相当なもので、明日以降も注意する必要がありそうです。

 アジア市場全体を見ると、日本とインドを除いて堅調に上昇しています。特に、香港、シンガポール、台湾が1.5%を越える上昇率となっています。

 一方、米国株式市場は要注意です。現在(午後6時50分)、ダウ、ナスダックともに下げています。上昇から下落に転じてきました。ダウで11ドルの下げですが、下げ幅はさらに拡大する気配です。

  今日は5月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数が発表されます。バイアコムなどの決算も予定されています。

 日経平均株価にインパクトの大きい米国の状況が懸念されます。

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