51円安で寄り付いた日経平均株価は、すぐに上昇を始め、10時半過ぎには前日終値を74円上回る水準まで達しました。しかし、その後は停滞気味に推移して、結局、25.98円、0.26%の小幅高で終了しました。
全体として見れば小動きだったのですが、後場はじり高となっていることもあって、市場の基調に弱さは感じられませんでした。
意外だったのは、ザラバで対ドル円高の動きが続いたにも関わらず、精密、電機、情報・通信といったハイテク分野の株価が上昇率の上位を占めたことです。
日立が上場子会社を完全子会社にすることが、業界再編に対する株式市場の期待を膨らませたと見ています。
同時に、当然かもしれませんが、決算内容に強く反応する傾向も鮮明です。前日に業績見通しを下方修正した海運の低迷が今日も続いています。
アジア市場は下げています。上海が5%、香港は2.4%と突出した下げになっています。アジア全体が下げる中では、日本の上昇が目立ちます。
アジア市場の下げの要因の一つがGLOBEXでのダウ、ナスダックの大幅下落であったと思われますが、現在(午後9時)下げ幅はかなり縮まってきました。ダウは24ドル、ナスダックは2ポイント程度です。
GLOBEXでの米国株の下げの理由は、消費者信頼感指数が弱かったことと、最近までのラリーの反動であるとCNNはコメントしています。
今日は、6月の耐久財受注と、ベージュブックと呼ばれる地区連銀経済報告が公表されます。コノコ・フィリップス、スプリント・ネクステル、タイムワーナーなどの決算も出てきます。
もう一つ、頭に入れておきたいのは、マイクロソフトとヤフーがネットの検索と広告の分野で提携することで合意に達したという正式発表があるらしいということです。株式市場に意外に大きな影響があるかもしれません。
皆様のクリックがスケアクロウ投資経済研究所一同にとって何よりの励みになっています。「ブログランキング」ロゴのクリックをよろしくお願いいたします。
本文中に使用しているデータやグラフ類は主にここに掲げる各社の公表しているものに大変お世話になっております:経済産業省、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CNN Money、MSN Money、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、外為どっとコム


