今日の株式市場を振り返る 7月31日

スケアクロウさん
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 日経平均株価は191.62円、1.89%の大幅上昇でした。

 と言っても、終値の10,356.83円は、前日のシカゴでの日経平均先物の清算値が円ベースで10,305円、ドルベースでは10,345円であったことを考慮すれば、意外な高値になったという感じはしません。米国株式市場の反映という要素が大部分ということになるからです。

 それでも、対ドル円レートがザラバでは円安方向ではなく、円高方向に振れたにも関わらず、日経平均株価が堅調さを維持したのは、予想よりも良い決算が多かったためだと見ています。

 赤字幅の縮小した電機セクターが堅調でした。ソニーが6.8%上昇しています。業績見通しを上方修正した企業も多かったのですが、中でも8.4%の大幅上昇となったイビデンが目を引きました。ザラバの動きはこのようになっています。

 一方で、期待に沿わない決算に対する株式市場の反応には厳しいものがあります。4.5%の株価下落となった任天堂が象徴的です。

 アジア市場は堅調でしたが、日本の上昇率を上回ったのは上海のみでした。

 あと僅かで、米国株式市場がオープンしますが、GLOBEXでダウ、ナスダックが下落に転じています。理由は4-6月期のGDP速報値。-1.5%の事前予想に対して-1.0%.と決して悪くはなかったのですが、4四半期連続の減少となったことや、1-3月期の数字が-6.4%と大きく下方修正されたことが嫌気されている模様です。

 今日は7月のシカゴ購買部協会景気指数の発表が予定されています。また、シェブロンの決算が出てきますが、前日にエクソン・モービルが大幅減益を発表しているだけに注目されます。

 米国株式市場の状況は予断を許さず、月曜日の日経平均株価への影響が懸念されます。

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