今日の日経平均株価は大きく反発しました。前日終値に比べ135.56円、1.32%の上昇で引けています。朝の段階では、ザラバは小動きを予想していたのですが、想定外の強いマーケットでした。
企業業績の回復期待が依然として背景にあるのでしょうが、直接的には、対ドル円レートの動きが示すように、円安傾向の影響が大きかったと見ています。
セクター別上昇率を見ても、輸出や海外生産比率の高い輸送用機器や電気機器、ドル建て製錬マージンが収益源である非鉄金属など円安メリットセクターが上位に並んでいます。
前日の大幅な株価下落の反動が、円安で勢いをつけたことが、今日の大幅上昇につながったと考えます。
内閣府が発表した6月の景気動向指数は79.8と前月比2.9ポイントと大きく上昇したことも株式市場の上げを加速させたようです。ただ、事前のコンセンサス79.7に比べて驚くべき数字ではないことに注意する必要があります。しかも、一致指数は87.8と予想値88.1を下回りました。
もし、円安という環境下でなければ、株式市場は景気動向指数に目立った反応を見せなかった可能性もあると考えています。
気になるのは、これまで株式市場を牽引してきた決算発表が、明日金曜日にピークを迎えること。来週以降は、重要な牽引役が次第に姿を消していきます。
したがって、今日の日経平均株価は大きく上げたものの、今後の展開は予断を許さないと思います。
アジア、オセアニア地域の株式市場はまちまちの動きでした。豪州(+1.38%)、香港(+1.97%)、インドネシア(+1.85%)が日経平均の上昇率を上回っています。一方、インド(-2.45%)、上海(-2.11%)の下げが目立ちます。
GLOBEXではダウ(+43ドル)、ナスダック(+1.0ポイント)とも上昇しています。上げ幅は徐々に拡大しているようです。
今日は、週ベースの新規失業保険申請件数の他には重要な指標の発表はありません。決算関係では、前日引け後に発表されたシスコの期待を下回る決算に株式市場がどのように反応するかに注目が集まっているようです。
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