今日の株式市場を振り返る 8月11日

スケアクロウさん
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 米国株式市場の下落を受けて、9円安で始まった日経平均株価ですが、すぐに持ち直して61.20円、0.58%の上昇で引けました。

 月曜日引け後の決算発表で、構造改革の順調な進展と、下半期の業績回復を改めて確認した日本板硝子が9.2%の大幅上昇となるなど、決算に反応する相場展開が続いています。

 小幅ながら堅調であったと言えそうですが、ザラバの動きから受けた印象は若干異なります。大引け30分前までは、何度も上値にチャレンジしながらも跳ね返されてしまいました。

 そして、ようやく大引け直前になって、僅かに上げました。アドバンテストやソフトバンクなどいくつかの銘柄が突然、集中的に買い上げられたようです。

 終わってみれば、上値の重さが印象に残る一日でした。

 中期的には株式市場の基調は強いのですが、短期的に見ると、この上値の重さに注意を要すると考えています。これまで株式市場の上昇を牽引してきた決算もいよいよ終盤です。「一休み」があってもおかしくないと見ます。

 対ドル円レートは多少円高方向に振れましたが、落ち着いた動きで、株式市場に与えたインパクトは限定的でした。

 アジア市場はマレーシアを除き堅調です。特に、シンガポールが1.9%上げたのが目立ちます。

 ところが米国市場は怪しい雲行きです。GLOBEXではダウ、ナスダックとも上昇から下落に転じてきました。ダウで17ドル程度下げています。

 今日は4-6月の労働生産性、6月の卸売在庫が発表されますが、大きなサプライズは想定していません。重要な決算発表も予定されていません。ただ、株式市場は明日のFOMCの発表を気にしている様子です。政策金利よりも、FRBが今後の経済の動向をどのように見ているのかが関心の的のようです。

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