今日の株式市場を振り返る 8月12日

スケアクロウさん
スケアクロウさん
 停滞感の強い一日でした。99円安で寄り付いた日経平均株価は後場になって一段と下落して、150.46円、1.42%安で大引けを迎えました。

 米国株式市場の下落に加えて、ザラバで対ドル円レートが円高方向に振れたことが影響した模様です。

 後場になって、下げ幅が一段と拡大したのは、中国株下落の影響と見ています。上海株の下げは4.7%弱に達しました。

 7月の中国鉱工業生産が10.8%増にとどまり、コンセンサスであった11.5%を下回ったこと、中国商務省が、今後の経済見通しとして外需の大幅な落ち込みに強い懸念を表明したことなどが、下落の背景にあるようです。

 7月の中国小売売上高が事前予想を若干上回ったのですが、基調の弱い消費者物価が帳消しにしてしまいました。

 アジア市場全体も調整しました。上海の下げに連動して、香港も3%強下落しています。

 GLOBEXでは、ダウ、ナスダックとも僅かに下げています。ダウで5ドル程度。ただ、時間とともに下げ幅は縮小しているようですから、まずは無難な動きという印象です。

 ただし、市場はFOMCの経済見通しがどのようなものか、固唾をのんで見ているということですから予断は許しません。

 今日は6月の貿易収支、7月の財政収支の発表も予定されています。

 現時点では、米国株式市場の動向について、あまり楽観的にはなれません。

皆様のクリックがスケアクロウ投資経済研究所一同にとって何よりの励みになっています。「ブログランキング」ロゴのクリックをよろしくお願いいたします。

                     

本文中に使用しているデータやグラフ類は主にここに掲げる各社の公表しているものに大変お世話になっております:経済産業省、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CNN Money、MSN Money、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、外為どっとコム  





 
スケアクロウさんのブログ一覧