米国株式市場の上昇を受けて、73円高で始まった日経平均株価ですが、前場は頭の重さを意識させる展開でした。後場には、午後1時前に121円高まで上げ幅を拡大したのですが、その後は次第に上げ幅を縮め、結局82.19円、0.79%高で終えました。
前場の頭を重くしたのは、前日に大きく下落した中国市場に対する不安感と、対ドル円高への動きであったと見ています。
後場に上昇したのは、中国(上海)市場が下落して始まった後、急速に戻したことが影響したようです。
また、前場では円高に振れていた対ドル円レートが、後場に入ると円安に転じたことも市場を支えました。
個別銘柄では、鼻に噴霧する糖尿病治療薬で東レ、ベトナム新幹線で日本車両、太陽熱発電でコスモ石油など注目する動きもあったのですが、結局のところ市場の動きの大部分は、米国、中国、あるいは為替などによるものでした。
アジア市場は、マレーシアと韓国が僅かに下げたほかは、懸念された中国を含めて上昇しています。香港、インド、インドネシアは2%上回る上昇率です。
GLOBEXでは、ダウ(+81ドル)、ナスダック(+13.25ポイント)とも大幅に上げています。前日に底打ち強調したFRBの経済見通しが、依然として大きなインパクトを与えているようです。
今日は7月の米国小売売上高、ウオルマートの決算発表が予定されています。
現時点までの展開は、明日の日経平均株価の上昇を示唆しているようですが・・・
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