今日の株式市場を振り返る 8月17日

スケアクロウさん
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 76円安で寄り付いた日経平均株価は、下げの一方通行となり、大引けは328.72円、3.10%の大幅下落となりました。



 4-6月の実質GDPが前期比年率で3.7%増加したのですが、コンセンサスであった3.9%を僅かに下回りました。これが下げの直接のきっかけというわけではないのでしょうが、米国株式市場の調整、原油など国際商品市況の反落などが重なりました。

 後場になると、中国市場の急落も加わり、日経平均株価は反転のきっかけをつかめないままに大引け迎えました。

 東証33業種全部が下落しましたが、もっとも下げ幅が小さかったのは医薬品、次いで電力ガス。典型的なディフェンシブ・セクターであり、市場のセンチメントの弱さを示唆しています。

 アジア市場全体も下げています。ながでも中国(上海)が6.7%の大幅下落となったのが目を引きます。インドの下げ幅も4%を越え、香港、シンガポールも3%を上回りました。



 GLOBEXでもダウ(-180ドル)、ナスダック(-29.5ポイント)とも大きく下げています。

 今日は、8月のニューヨーク連銀製造業景気指数、6月の対米証券投資、そして8月の全米住宅建築業者協会による住宅価格指数の発表が予定されています。

 個人的な見方ですが、中国発のグローバルな株価下落の連鎖についてはあまり大きな心配はしていません。中国の株式市場がグローバルな株式市場とは違ったロジックで動いていると見られるためです。

 もちろん、中国株の下落が中国経済に打撃を与えれば、中国に依存している企業の業績が悪化しますから、影響はあるのですが、必ずしも中国株の下落が、直接的にグローバルな株式市場に連動するとは言えないように思います。

 その点では、米国の株式市場の下落は直接グローバルな連鎖を引き起こすので注意する必要があります。

 今日は大幅安で始まりそうですが、ザラバ動きに注目したいと思っています。

 もし、ダラダラと下げ続けて、安値引けとなるようであれば、明日の日経平均株価も下げ続ける可能性があるので要注意です。

 もし、安く始まった後、ザラバで切り返した場合は、その程度にもよるのですが、明日の日経平均株価が落ち着きを見せるきっかけになるかもしれません。

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