今日(9月20日)の日経新聞に、「為替相場の先行きを読む」と題して、購買力平価の解説がかなり大きく取り上げられていました。
記事の中で指摘されているのですが、この購買力平価は、長期的な視点からは、とても大切で有効な考え方なのですが、為替ディーラーやFX投資家など短期決選型の人たちには、人気のないものなのだそうです。
そのあたりはどうでもよいことなのですが、私自身は株式アナリストとして、個別銘柄の適正株価考えるのが重要であるのと同様、為替も適正水準を把握するために、非常に有効だという感覚を持っています。
今日の記事で最も興味深かったのは次の数字です。
輸出物価ではかった購買力平価1ドル=77円
企業物価ではかった購買力平価1ドル=111円
消費者物価ではかった購買力平価=141円
ポイントは、現在の円高の上昇余地はまだ残されていて、1ドル70円台も念頭に置く必要があるということです。
9月13日に、「為替と米国株ーーーどちらに連動? 」というタイトルで、この問題について多少詳細に述べていますので、ご参照願えればありがたいと思います。
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