先日、東洋経済新報社の松崎泰弘氏からうかがったお話の一部をご紹介しました。VIX指数のことです。
ところで、もう一つ興味深いことを指摘されておられました。景気ウォッチャー指数と株価の連動性についてです。
この指数は、景気を肌で感じることのできる人2050人から、景気の現状と先行き(3か月)を内閣府が聞いて作成します。タクシーの運転手、コンビニ店長、美容室の従業員など多彩です。
ポイントは、「先行きに関する判断DI」と日経平均株価との連動性です。
たしかに、かなり高い連動性が見られます。
私は、経済産業省の鉱工業生産動向をベースにした、在庫循環モメンタムが日経平均株価に連動することに注目しています。
製造業の生産、出荷、在庫の動きから需給の状態を重視するというアプローチです。
この2つを組み合わせて、特性の異なる景気ウォッチャー指数と在庫循環モメンタムの両方がが同一方向に動いている局面では、日経平均株価も同じ方向に動くと考えると、株価の方向性に関して、より高い確度が期待できそうです。
そうなると、気になるのは、鉱工業在庫循環モメンタムの上昇ペースが減速すると同時に、景気ウォッチャー指数が8カ月ぶりに下落したことです。
日経平均株価の上昇が、一時的かもしれませんが停滞する局面も想定しておく必要がありそうです。
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本文中に使用しているデータやグラフ類は主にここに掲げる各社の公表しているものに大変お世話になっております:経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CNN Money、MSN Money、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、外為どっとコム


