今日の日経平均株価は、低めに寄り付いた後、小動きを想定しています。
寄り付きは、CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,195円をメドとしています。
低く寄り付く背景は、米国株式市場の調整です。ダウ平均株価は-47.16ドル、-0.48%の下落でした。ただし、前日に大幅上昇した反動と見れば、それほど弱いマーケットであったという印象はありません。
7月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数が-13.3%とコンセンサスであった-14.2%ほど落ち込まなかったことから、市場は堅調にスタートしたのですが、午前10時に発表された9月の消費者信頼感指数が53.1と、事前予想の57.0を下回っただけでなく、前月の54.5よりも低かったことが、市場に強いショックを与えたようです。
高級百貨店ノルドストロームの株価動きを見ると、消費者信頼感指数の影響が鮮明です。ただし、株価が徐々に戻しており、結局0.5%弱の上昇となっている点にも注目したいところです。
また、予想を上回る決算を発表したドラッグストアチェーン、ウォルグリーンの株価が9.5%と大きく上げています。
ということで、米国の株式市場の調整に、それほど弱さは感じられたわけではありません。
もう一つ注目したいのは反発の気配を見せ始めているVIX指数。0.31と僅かですが上昇しました。この指数の上昇は、投資家のリスク許容度の低下を示唆します。となれば、コモディティーに投入されているお金がドルに回帰する可能性が出てきます。つまり円高が一服するということで、悪い話ではなさそうです。
今日は、8月の鉱工業生産動向が発表されます。季節調整済み前月比が、コンセンサスである1.8%増を上回ると、相場の下支えになるかもしれません。
というわけで、ザラバは小動きの想定なのですが、それほど悪い状況は現時点では想定していません。
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