イオンの堅実な子会社株をご紹介します。
チェルトはジャスコ(現イオン)の商事部門からスタートし、分社後も物流と店舗資材を担当しています。グループ内企業なのですが甘えがありません。それどころか低価格化を推進するイオンから次々と厳しい要求が突きつけられ、それに応えるべく鍛えられて、コスト面で強い会社になりました。
イオングループ外でも顧客開拓を始めたところ、順調に増えています。もともとイオンには圧倒的な物流量があるので、それに乗っかることによって規模のメリットが発揮されました。現在ではグループ外顧客の売上高が全体の約半分を占めるまでになっています。
また、「混合機」という自動販売機の運営も行っています。複数の飲料メーカーの売れ筋商品を一台にまとめた自動販売機で、国内ではチェルトが初めて展開しました。ただ、今年については、自販機事業は価格低下と天候要因で伸び悩んでいます。
財務面も強固です。無借金経営であるだけでなく、多額の余剰資金を親会社のイオンに預けている親孝行な子会社です。
配当利回りも高く(約4.5%)バリュー株としても申し分ないですが、実は成長性にも期待しています。現在の売上高は約700億円ですが、近い将来1000億の事業規模が目標のようです。確かに、イオンという巨大グループ内での同社の役割、順調な顧客開拓、また取扱商品が着実に増えていることを考慮すると売上高1000億円のイメージが湧いてきます。現在長期成長を見据えた施策が着々と進行中です。
好材料が多い銘柄で、足元の配当利回りと、長期的成長に対する期待の両面から腰を据えて保有するのに面白い銘柄だと思います。
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