好調な米国株式市場を映して、68ドル高で始まった日経平均株価ですが、後場に上げ幅を縮小して15.82円、0.15%の僅かな上昇終わりました。
ダウ平均株価が1.3%上昇し、上海総合指数も1.8%上げ、さらにザラバで対ドル円レートが円安方向に振れるという三拍子揃った好環境の中で、僅かな上げにとどまった日経平均株価には停滞感が感じられました。TOPIXは0.7%の下落です。
後場の下げは、週末の手じまいということもあるのでしょうが、日本航空の経営に対する不安感が再び高まって、銀行や保険など金融セクターが軟調になったことが大きかったようです。
日本航空については、朝方に債務超過が指摘されていたのですが、株価にはあまり大きな影響はなかったようです。ところが2時以降に急速に下げ始めました。ロイター社の伝えるところでは、融資銀行の一部が債権放棄と引き換えに減資を要求しているとの報道がきっかけのようです。
金融株の低迷はTOPIXにはとりわけ大きく影響しました。
来週から本格化する決算期を前にして、本来なら期待が膨らむべき時期にしては、気懸りな展開でした。
アジア市場は堅調です。インドがほぼ横ばいであったのを除いて上げています。上海、香港、シンガポール、インドネシアが1%を越える上昇率となりました。
GLOBEXでは、ダウ(+6ドル)、ナスダック(+3.15ポイント)とも上昇しています。軟調だったのですが、徐々に持ち直してきました。
今しがた発表されたマイクロソフトの決算は、減収減益ではありましたが、売上、利益ともコンセンサスを上回っています。このため、時間外取引で8%を越える大幅な株価上昇となっています。
今日は9月の中古住宅販売件数の発表が予定されています。その他、バーナンキ議長の講演があります。決算は、ハネウェル、などの他、前日引け後にアマゾン・ドット・コム、アメリカンエクスプレスなどは発表されています。中では、大幅増収増益のアマゾンが、現在、時間外取引で17%の大幅な上昇になっています。
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