京成電鉄(9009) : 健美操

スケアクロウさん
スケアクロウさん
気になる鉄道会社をご紹介します。



京成電鉄は長い間他線に乗客を奪われ続け、利用客がまばらな駅が散見されます。比較的地価が安価な地域を走っており私鉄の中でも目立たない存在となっています。



一方で、最近の業績は安定しています。本業の鉄道経営を重視し、競争力が低下している既存路線においても合理化努力で補った結果です。



また、必要な投資は着実に行い、スカイライナーの乗り換え拠点である日暮里駅を大幅改造し、千葉県内の乗り換え起点になる船橋駅の狭いホームを改造し近代化の投資を行いました。都心部では高架化を進めるなど、鉄道インフラの整備に充実感が出てきました。



さて、地道な経営努力を続けている京成電鉄ですが、もうすぐ話題面でも注目されそうです。



来年度には成田新高速鉄道が開通する予定です。成田空港と都心が36分で結ばれ、お洒落な車両が走り始めます。



成田空港へのアクセス数では、鉄道会社としては京成がJRを上回っており、(特別料金の掛からない)特急に競争力があります。有料特急ではスカイライナーは成田エクスプレスに及びませんが、成田新線を走る新型スカイライナーで成田の顔の奪還を目指すことになります。



また、押上では東京スカイツリー(新東京タワー)の建設が進んでいます。主に東武鉄道の事業ではありますが、押上は京成電鉄にとって最も乗降客が多い駅です。京成電鉄は押上に質素な本社を構えていますが移転計画もあるようで、跡地の有効活用につながれば面白いと期待しています。



京成電鉄は新京成電鉄など千葉県内の鉄道だけでなく、茨城県内の鉄道も関連会社とするなど、関東東部に広大な経営地盤を築いています。ソフト面でも三井不動産と共にオリエンタルランドを作った実績がある懐の深い会社でもあります。



これまでの地味な印象からか、他の私鉄と比べて株価がディスカウントされている感がありましたが、そろそろこのディスカウントは解消されても良いと期待しています。

   

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1件のコメントがあります
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島次郎さん
昔は京成と言ったら、赤字電鉄と仕手株で有名でしたが、だいぶ体質が変わったみたいですね。
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