今日の日経平均株価の寄り付きは低く、ザラバも軟調な展開を想定せざるを得ません。警戒態勢で臨みたいと思います。
先週金曜日の米国株式市場の下落を反映したCMEの日経平均先物価格(円ベース)9,720円が寄り付きのメドとなりそうです。
対ドル円レートが大きく円高方向に振れていることが、寄り付きやザラバの株価推移にとって一段の重石となることも懸念されます。
ただし、個人的には、先週金曜日のダウ平均株価の動きに悲観的になりすぎる必要はないだろうと見ています。
ノンバンク大手のCITが、最大の債権者であるカール・アイカーン氏の賛同を得たことから、事前調整型の経営破たん手続きをとる可能性が高いことや、地方銀行の経営破たんが続いていることがダウ平均株価に大きく影響を与えたようです。CITの株価は24%下落して、引け後の時間外でさらに11%下げ、僅か64セントになってしまいました。
しかし、ダウ平均株価の日足を見ると、木曜日の大幅上昇分の反動も考慮に入れれば、下げ幅は限定的であり、チャート的にも大きな崩れはないようです。
しかも、日中足では午後1時半以降は底堅い推移になっています。
米国でのCITや地方銀行の破綻は、グローバルな金融機関の破綻ではないわけですから、必要以上に悲観的になる必要はないような気がします。
今日の国内では、重要な経済統計の発表は予定されていません。決算発表は55社程度とやや少なめです。帝人、旭化成、フジクラ、マブチモーター、ダイハツ、スズキなどに注目しています。
ザラバは、午後になると米国のGLOBEXの動きに神経質に反応しそうです。また明日が休日であることも影響があるかもしれません。
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