シカゴのGLOBEXでは、ダウ(-89ドル)、ナスダック(-14ポイント)ともに大幅に下落しています。現在の水準からは、下げ幅は拡大していないようなのですが、縮小の気配も見せません。
米国内には、下落の直接的な原因となるものは見当たらないようです。
どうも、欧州で銀行株価が急落していることが大きく影響していると考えられます。スイスのUBSの決算がコンセンサスを大きく下回った上に、今後の見通しも悲観的だったようです。また、英国のロイズ銀行とRBS(ロイヤルバンク・オブ・スコットランド)に対して2度目の公的資金が注入されるというニュースに、マーケットが警戒的に反応したと見られます。
ドルスイスの動きを見ると、急激にスイスフランが安くなっており、UBSの衝撃が大きかったことを示唆しています。
また、ポンド米ドルの60分足を見ると、ポンドがドルに対して下げていることがわかります。
比較のために、ドル円60分足を見ると、かなり安定的に動いています。
欧州については、ドイツのBMWの決算も悪かったことから、欧州各国の株式市場が幅広く、しかも大幅に下げており、米国の株式市場がその影響をある程度受けるのはやむをえないと思います。
今日は、9月の製造業受注指数のほか、10月の新車販売統計の発表が予定されています。さらに、4日の水曜日までFOMCが開かれます。
そのため、今日のダウ平均株価は、欧州の株安と、FOMCの動向を見たいとする保守的なセンチメントとの相乗効果により、軟調な展開を想定せざるを得ません。
ただし、欧州発の要因については、ザラバではある程度冷静に消化されることで、一段の下落は避けられると考えています。
皆様のクリックがスケアクロウ投資経済研究所一同にとって何よりの励みになっています。「ブログランキング」のマークをクリックしていただけるとランキングのポイントになります。ご協力をよろしくお願いいたします。
本文中に使用しているデータやグラフ類は主にここに掲げる各社の公表しているものに大変お世話になっております:経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN Money、MSN Money、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、外為どっとコム