「ドバイショック」がとりあえずの落ち着きを見せ、先週末の欧州市場が上昇に転じ、米国市場も意外な健闘を見せたことから、今日の日経平均株価は大きく反騰しました。
ただし、ドバイ・ワールドをめぐる問題が解決したというわけではないので、油断大敵のようです。今日の欧州と米国は再び調整の気配です。
107円高で寄り付いた日経平均株価は、ザラバでさらに勢いを増し、10時過ぎには200円を上回る上げ幅になりました。後場には多少弱含む局面もあったのですが、引けにかけては、月末のお化粧買いもあったもようで、一段と上昇幅を拡大して、264.03円、2.91%の大幅高で終えました。
対ドル円レートは、ザラバでは円高方向に振れたのですが、1ドル86円台半ばでの推移で、一時84円台に突入した先週末に比べれば、大幅な円安であったことが株式市場の高騰を支えました。
不動産や金融を先頭に、東証33業種がそろって上昇しています。
アジア市場も総じて堅調です。シンガポールとマレーシアを除いて上げています。特に、香港(+3.3%)、上海(+3.2%)の高い伸びが目立ちます。
しかしながら、気になるのは欧州。英国(FTSE)を除いて総じて下落しています。その英国も上げ幅を急速に縮小しています。国際商品価格の下落を背景に、エネルギー関連が軟調であるようですが、どうも、ドバイ問題の影響があるようです。
この問題は、一応の落ち着きを見せたとはいえ、全貌が明らかにされたわけではなく、流動性の不安も依然として解決されたわけではありません、今日のドバイの株式市場は7.3%と大きく下落しており、ザラバの動きも底値を這うような感じでしたので気懸りです。
GLOBEXではプラスで推移してきたダウが-20ドルと下落に転じてきました。ナスダックは+1.25ポイントとなっていますが、プラス幅は縮小しています。
欧州市場と同様に、ドバイ問題が影響していると見られます。今日は、11月のシカゴ購買部協会景気指数の発表が予定されています。
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