低い寄り付きと軟調なザラバ展開を想定しています。
寄り付きはCMEの日経平均先物価格(円ベース)10,115円がメドとなりそうです。
ザラバでは、マーケットを引き上げる特別な要因が見当たらず、米国市場の下落が利益確定売りを誘うように思われます。上海や香港を中心にアジア市場の基調が弱い状態が続いていることも気懸りです。
ダウ平均株価は、ほぼ前日終値の近辺で寄り付いたのですが、ザラバを通じて下落を続け、132,86ドル、1.27%安で終えました。
ギ リシャの格下げの影響から、ドルがユーロに対して上昇して、商品価格が下落したことが、株式市場にダメージを与えました。金価格が2.5%強下落したため、ニューモント・マイニングの株価が6.1%安と低迷しました。
加えて、公的資金の返済のため新株の発行を発表したシティーが7.3%弱の大幅下落となっています。
さらに、予想を下回る決算となったフェデラル・エクスプレスの株価が6.1%と大きく下げたのが目を引きました。マーケットのセントメントの悪さを物語っているようです。
繰り返しになりますが、ドルがユーロに対して上昇しています。
ところが、ドルは円に対しては明確な上昇の動きは見せていません。したがって、日経平均株価を円安が支えることは期待しにくいようです。
シカゴ・オプション取引所のVIX指数が9.6%と大幅に上昇したことから、投資家のリスク許容度が低下して、商品価格の下落も続きそうな様子です。日本国内の資源・エネルギー株の足を引っ張りそうです。
以上の状況から、今日のマーケットのザラバの基調は軟調と考えます。
日銀の金融政策決定会合の内容が、マーケットを引き上げることは想定していません。
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