後場に入って、多少上値の重さを見せたものの、想定した以上に強いマーケットでした。クリスマスを含む年末の薄商いに乗じて、上げるところまで上げてしまったというのが個人的な印象です。
果たして、この先さらに上昇が続くのか?「サンタ・ラリー」の沸いた米国市場が、GLOBEXの動きを見る限り、沈静化の兆しを見せているのが気になります。
27円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに上げ幅を拡大して、午後1時頃には158円高となりました。その後は頭打ち感が出て139.52円、1.33%高で大引けとなっています。
上げ幅拡大のきっかけは予想を上回った11月の鉱工業生産動向にあったようです(詳細は「出荷在庫バランスで見る11月の鉱工業生産動向」をご参照ください)。
一方、マーケット開始前後に対ドルで円安が進んだのですが、その後は円高方向に揺り戻されてしまったのが意外な動きでした。電機、機械、精密といった円安メリットセクターのパフォーマンスが目立たなかった一方で、円高メリットセクターの紙パルプが上位に食い込んでいます。
アジア市場では、上海総合指数が1.5%上昇して、日経平均株価の上昇要因の一つになったと見られます。ただし、上海とともに好調に上げていた香港が、公有地の競売が不調であったという特殊要因もあったのですが、後場に突然息切れを起こしたことが目を引きました。
GLOBEXでは、ダウ(+5ドル)、ナスダック(+4.5ポイント)ともに上げています。ただし、上げ幅は縮小しつつあります。クリスマス前のような勢いが見られないのが気懸りです。
今日の米国では、重要な経済指標の発表は予定されていません。
皆様のクリックがスケアクロウ投資経済研究所一同にとって何よりの励みになっています。「ブログランキング」のマークをクリックしていただけるとランキングのポイントになります。ご協力をよろしくお願いいたします。
本文中に使用しているデータやグラフ類は主にここに掲げる各社の公表しているものに大変お世話になっております:経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN Money、MSN Money、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、外為どっとコム