「サンタ・ラリー」の後は、落ち着きを見せるだろうと見ていた米国株式市場の上昇が続く気配です。今日、これから始まるマーケットが上昇で終われば、7連騰となるわけですが、CNNでは「ラッキー 7 ゲイン」と呼んでいます。
その米国の流れを受けて、明日の日経平均株価が年初来高値を終値で大きく越えてくるようであれば、教科書的には、新たなステージに入ったと見る必要が出てきます。
そこで、これからをどう見るのか、自分なりに整理しておこうと思います。
基本的には、現時点では株価がブレークしていない(一歩手前ですが・・)ため、オシレーター指標であるストキャスティックスやRSIの示す高値警戒感を重視しています。
それでは、11月27日を底に始まった株価の上昇局面をどう見るのか?実は、薄商いの中での強引とも思える上昇に懸念を持っています。しかし、冷静に見れば、連動性の高いダウ平均株価と日経平均株価とが、乖離を是正する動きだったと見れば納得がいきます。
年初からの動きはこのようになっています。
過去2か月を見ても、同様のことが確認できます。
ということは、11月27日からの、米国のマーケットを大幅に上回る上昇率を享受した期間は終了ということになりそうです。
すると、今後の日経平均株価の上昇率は、ダウ平均株価の上昇率に一致しそうな気配です。
ダウ平均株価は「ラッキー 7 ゲイン」を達成した後も上昇をつづけるのでしょうか?
可能性はあると思います。背景は、米国の在庫循環モメンタムの上昇です。この指標の上昇が続く間は、株価は基本的に強いと思います。
ただし、このまま毎日上げ続けるわけにはいかないと思います。連騰のあとの一休みを考慮したほうが良さそうです。
そうなると、当面の日経平均株価の動きは、上昇のペースが大幅にダウンする可能性と、ダウ平均株価の調整に伴う影響を念頭に置くべきだろうと考えます。
であれば、やはり基本は警戒的スタンスを維持するということになります。
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