中国人民銀行の預金準備率引き上げ、米国株式市場の下落、対ドル円高方向への為替の振れ・・・・・マーケットにとって悪材料が揃いました。
しかし、前場の10時頃にかけて約60円、そして後場も2時過ぎにかけて約60円と、悪材料をものともしない買い上がりに不気味な強いエネルギーを感じた一日でした。
日経平均株価は144.11円、1.32%とかなり大きく下げました。ただ、前場と後場の買い上がりとその後の反落のために、二こぶラクダのような形状を呈しています。
前日に中国関連銘柄として沸いたコマツが2.9%近く下落しています。
米国のハイテク銘柄の低迷と、対ドル円高への振れが重石となって、東京エレクトロンが2.8%下げたのも目を引きました。
アジア市場はインドを除き下げています。とりわけ、上海(-3.1%)と香港(-2.6%)が大幅に下落しています。
欧州市場はマチマチですが下げが優勢です。ベルギー(-1,6%)の下げが目立ちます。
GLOBEXでは、ダウ(+1ドル)、ナスダック(+0.75ポイント)とも、ほとんど動きがありません。
今日は、12月の月次財政収支と地区連銀経済報告(ベージュブック)の発表が予定されています。注目する決算発表はありませんが、中国を撤退する可能性があるグーグルの株価の動きに注目が集まっているようです。前日の引け後の時間外取引では1.4%下げています。
明日の日経平均株価に大きく影響する米国株式市場の動向が予想しにくいのですが、対ドル円高に振れた為替の円安方向への戻りが鈍いことから、予断を許さないようです。グーグルを含むナスダックの動きに注目しようと思っています。
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