前日とは打って変わった強いマーケットでした。
43円高で寄り付いた日経平均株価は、そのまま調整らしい調整の気配も見せずに順調に上昇を続け、172.65円、1.61%高で終えました。
11月の機械受注統計が事前予想を大きく下回ったにもかかわらず、マーケットへの影響が限定的であったのは、前日に発表された12月の工作機械受注額が大幅に回復したことがあると見ています。オークマが13.7%上昇しています。
対ドル円安に大きく振れたこともマーケットの上昇を牽引しました。
パナソニックは6.1%と大きく上昇したのを見ると、円安に加えて、外人投資家の主力株買いのインパクトが大きいことを窺わせます。
また、ベージュブックが米国の経済活動の回復を指摘したことや、上海市場が上昇したことを受けて、海運株や商社株の好調な動きが目を引きました。
アジア市場も堅調でした。香港を除いて上昇しており、上海市場が1.4%と大きく上げています。
一方で、欧州市場はマチマチの動きです。好調なアジア市場に影響されて、寄り付きは総じて高かったのですが、GLOBEXで米国市場が軟調に推移していることから、総じて上昇幅を縮小してきており、マイナスに転ずる市場が増えているようです。
GLOBEXでは、ダウ(-6ドル)、ナスダック(-3.5ドル)ともにマイナスに転じてきました。
今日は12月の小売売上高、週間の新規失業保険申請件数、12月の輸入物価指数、11月の企業在庫と経済指標が続きますので、目が離せません。さらに、引け後にはインテルの決算発表が待ちうけています。
ということで、楽観ムードに沸きたち、アジア市場で突出した上昇率となった日本市場なのですが、どうも欧州や米国の基調が軟調であることが気になります。一段の円安が進めば話は別なのですが、明日の日経平均株価の動向は予断を許さないようです。
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