今日のマーケット動向と明日の見通し 7月15日

スケアクロウさん
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ポイント

 日経平均株価は100円を越える下げとなりましたが、調整というより、前日に見せた急騰の単なる反動という印象でした。前日は大幅高で寄り付いた後、ザラバでさらに90円近く上げて終了したのですが、そのザラバの上昇分が余計だったようです。米株先物が堅調なため、明日の日経平均株価は多少高めに寄り付く可能性が高いと見ています。

今日のマーケット動向

 94円安で寄り付いた日経平均株価は、後場開始後に多少の戻りを見せたのですが、停滞気味の基調に変化はなく、109.71円、1.12%安で大引けとなりました。



 比較的に大きな下げであるように見えるのですが、前日に大きく上昇した反動に過ぎないと見ています。前日は170円高で寄り付いた後、ザラバでさらに88円ほど上げて終えています。そのザラバの上昇分が余計だったと考えています。

 昨日のザラバの上昇を支えたのは円安とみずほ銀行株の上昇(4円高)でした。今日は円高方向に振れ、みずほ銀行株も1円高にとどまっています。



 対ユーロでドル安が進んでいることを映して、ドル円で見ると円高への動きがさらに鮮明です。



 TDKが1.3%下落していますが、円高が重石になったことを物語っています。



 対照的に、円高の恩恵を受ける日本製紙グループ本社が0.59%高と堅調でした。



 4-6月の中国GDP成長率がコンセンサスを下回ったことが影響したのかもしれませんが、原油価格の低下が進み、国際石油開発帝石が5.1%急落したことが目を引きました。



 アジア市場は下げています。上海市場が1.87%の大幅下落となりました。景気減速懸念に加えて、新規上場の中国農業銀行の上値が重いことから、マーケット心理が悪化したようです。この影響もあって、香港も1.48%の下落となっています。



 アジア市場とは対照的に、欧州市場は堅調な動きです。ただし、スタート直後に比べると、多少基調が弱くなっています。オーストリアとオランダが下げていたのですが、イタリアも下げに転じています。

 GLOBEXでは、ダウ(+24ドル)、ナスダック(+4.25ポイント)ともに上げています。上げ幅は拡大してきていたのですが、直近は多少縮小に転じています。

 今日は6月の生産者物価統計と鉱工業生産統計、7月のフィラデルフィア連銀景況指数、そして週間ベースの新規失業保険申請件数の発表があります。

 重要な経済指標が多いのですが、JPモルガン・チェースと大引け後のグーグルの決算発表から目が離せません。

明日の見通し

 米株先物はプラスで推移していますので、明日の日経平均株価は高めに寄り付く可能性が高いと今のところ判断しています。

 しかしながら、重要な経済指標や決算が続くため、予断は許さないと考えています。

 ザラバは、為替の落ち着いた動きを前提に小動きと見ています。為替次第という状況は変わりません。

 5月の第3次産業活動指数や、7月の金融経済月報が発表されますが、影響は限定的と見ています。

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