ポイント
景気の先行き懸念が拡がった米国株式市場の動きを映して、低く始まった日経平均株価は、円高への振れが止まらない為替に連動して、ザラバでもさらに下げ続けました。現在は、米株先物が堅調ぎみに推移しています。ユーロに対してドル安が進んでいることが、米国株式市場や国際商品市況に好影響を与えることが期待できそうです。どうも。今日の日経平均株価は下げすぎというのが個人的な印象です。
今日のマーケット
84円安で寄り付いた日経平均株価は、反発の気配も見せないまま、ザラバで下げ続け、277.17円、2.86%安で大引けを迎えました。
下げを牽引したのは為替であったと見ています。ザラバ中に休むことなく円高方向に振れ続けました。ユーロ円はこのような動きでした。(「対ユーロ円高が進む」)
ドル円もほぼ同様の動きでした。
ガラス、電気機器、精密機器など輸出関連セクターをはじめとして、東証33業種のうち31業種が下落しています。
数少ない堅調な銘柄の中で目を引いたのは三井海洋開発。3.84%上昇しました。BPの原油流出が止まったというニュースが背景となったもようです。
アジア市場はマチマチ。ただし、1%を越えて変動したマーケットはなく、穏やかという印象です。景気減速懸念が重石になっている上海総合指数も、午後に持ち直して、前日終値の水準で終えています。
このアジアの動向を見ていると、為替の影響が大きいとはいえ、日本市場の下落率が不自然なほど突出しているという感じがします。
欧州市場は上げが優勢です。下げているのは、オーストリアとベルギー。下げ幅は僅かです。英国(+0.97%)を始め主要市場の堅調さが目立ちます。
GLOBEXでは、ダウ(+15ドル)、ナスダック(+5.75)ともに、徐々に堅調さを増しています。
今日は5月の対米証券投資、6月の消費者物価指数、7月のミシガン大学消費者信頼感指数速報値などの発表があります。GE、バンク・オブ・アメリカ、シティ・グループなどの決算からも目が離せません。
日経平均株価への示唆
来週月曜日は「海の日」でお休みです。
ただ、既に申し上げた通り、今日の日経平均株価は下げすぎの感があります。
月曜日の世界各国の株式市場動向にもよりますが、火曜日はかなり大きめのギャップ・アップで始まるのではと思っています。全く個人的な見方ですが・・・
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