ポイント
メジャーSQでスタート直後は多少振りまわされてしまいましたが、全体としては多少軟調気味な小動きという印象でした。現在は欧州市場も、米株先物も小幅な変動にとどまっています。どうやら、月曜日の日経平均株価はこの動きをそのまま引き継ぎそうな様子です。
日経平均株価を振り返る
メジャーSQの影響で、87円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに一転して反落に転じ91円安となる波乱が見られました。しかし、僅か30分ほどで、前日比45円安となる10,240円の近辺に戻ると落ち着きを見せました。大引け前に多少調整色が強まり、73.93円、0.72%安で終えています。
ザラバを通じて対ドルで円安が進んだことが、マーケットの重石になったようです。
ファナックが1.91%の下げとなったのは、為替の影響が大きかったと見られます。
ただし、それだけではなく、中国関連銘柄として意識されていることもあって、明日11日の土曜日にCPIの発表を控え、ザラバに軟調な動きが目立った上海総合指数にも頭を抑えられたと見ています。
ファナックなど大型の輸出関連株が軟調な一方で、内需関連に堅調な動きをするものがありました。特に目を引いたのがサッポロホールディングス。8.90%の急騰となっています。
単に内需関連ということだけではなく、スティール・パートナーズが持ち分を減らしたことがマーケットに好感されました。
海外市場の動向
アジア市場は下げが優勢です。ただし、ザラバで軟調であった上海総合指数は、金融引き締めの影響は既に織り込まれているということで、大引けにかけて切り返し、1.07%高となっています。中央経済工作会議への期待もあると見られます。その他、インドも0.67%上昇しています。
欧州市場はマチマチですが、上げが優勢です。下げているのは、英国、スイス、イタリア、ノルウェーなど。ただし、上げも下げも小幅で、基調は小動きという印象です。
GLOBEXは堅調に上げていたのですが、上げ幅を縮めてきました。ダウ先物価格は5ドル高での推移です。
今日は10月の貿易収支、11月の月次財政収支、12月のミシガン大学消費者信頼感指数・速報値などの発表が予定されています。
最近は、上値が重いながら、何とか持ちこたえるという展開が見られますので、週末の利益確定の動きに多少警戒しています。
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