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ポイント
スタート直後に大きく下落したダウ平均株価でしたが、すぐに持ち直し、小幅安で終えています。今日の日本市場は休場ですが、もし開いていれば多少上昇してのスタートになったと思われます。ただし、エジプトのムラバク大統領が退陣を拒否したことを嫌気して、今日の米国株式市場のセンチメントは弱いようです。月曜日の日経平均株価にとって予断を許さない状況です。
米国マーケットの動向
週間ベースの新規失業保険申請件数が予想よりも少なかったという良いニュースがある一方で、前日引け後に減益決算を発表したシスコシステムズに対する警戒感がマーケットに重しとなりました。
大きく下げて始まったダウ平均株価でしたが、その後は落ち着きを取り戻して、10.60ドル、0.09%の小幅安で終えました。
シスコシステムズに対する懸念が、必ずしもハイテク分野全体にかかわるものではないとい見方が広がり、落ち着きを取り戻したように見えます。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)の動きにその様子が示唆されています。
加えて、エジプトのムラバク大統領が退任して、落ち着きを取り戻すかもしれないという期待感がマーケットの回復を促しました。VIX指数の低下が、センチメントの改善を示しています。
日経平均株価への示唆
ダウ平均株価が小幅の下げにとどまったことや、ドル円が円安に振れたこともあって、もし今日マーケットが開いていれば、日経平均株価は多少上昇して寄り付いたと思われます。
ただし、ムラバク大統領がテレビ演説で退任を否定したことから、米国の大引け後のマーケットセンチメントは悪化しています。これが今日のダウ平均株価にどのようなインパクトを与えるかに注目する必要がありそうです。
CMEの日経先物価格(円ベース)は現在10,640円となっています。このままでいけば、エジプト問題の影響は限定的とみられるのですが予断は許さないようです。
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