リーダー無き市民革命が世界の株式市場を揺るがし始めた

優利加さん
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リーダー無き市民革命が世界の株式市場を揺るがし始めた

昨日の米国株はプレジデンツ・デイのため休場だった。しかし、大きな株価材料が北アフリカからやってきた。チュニジア発の独裁政権打倒の大波がリビアのカダフィ政権をも大きく揺るがし始めた。そして原油価格を押し上げ、遂に今まで北アフリカや中東の政情不安を無視してきた世界の株式市場に影響を与え始めた。

 

近代までの革命には必ず革命リーダーが存在したが、現在起こっている革命は市民革命ではあるが、特定のリーダーが存在しない特異な革命ではないだろうか。それを可能にしたのがインターネットという技術革新だ。戦略論で必ず学ぶPEST分析のTechnologyの部分である。インターネットという技術革新(Technology)が人々の生活スタイルや意識など、社会(Society)を変革し、それが政治(Politics)を揺るがし、遂には世界の経済(Economics)にも大きな影響を与えている。

 

原油価格高騰からインフレ、金利引き上げ、世界経済の後退、を連想したのか、本日の日本株全般は大きく反落した。東証1部では、上昇銘柄数が171に対して、下落銘柄数は1,429となった。騰落レシオは110.52%へ低下した。

 

TOPIXも日経平均も下放れて始まり、長陰線で終え、共にに10日移動平均線を割り込んだ。形式的には時の利が売り転換した。但し、数日以内に10日移動平均線を回復できれば上昇トレンド継続中と判断できる。1月13日高値と25日移動平均線が下値支持線として意識すべきラインだ。もし、この2つの防衛ラインを割り込むと、次は1月31日安値が目標となる。

 

TOPIX -18 @956

日経平均 -199円 @10,664円


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