昨日の米国株は高安まちまちとなった(DJIA +23.23, NASDAQ -0.41)。昨日に続き84円台の円安にもかかわらず、一向に解決策が見えない福島第一原発事故を嫌気した売り圧力が増している。東証1部では、上昇銘柄数が148に対して、下落銘柄数は1,489となった。騰落レシオは87.835へ低下した。
TOPIXも日経平均も大きく反落した。TOPIXは10日移動平均線を完全に割り込み(時の利は売り転換した)、日経平均はその目前で踏みとどまっている。復興需要のプラス効果、未だに出口の見えない原発事故のマイナス効果、電力供給不足による生産減のマイナス効果、日本製品全般に対する世界での風評被害のマイナス効果が入り混じって右往左往している。しかし、必ずいつかは回復することを考えるとバーゲンセール価格の銘柄がたくさんある。海外投資家はこの点を重視して大幅な買い越しをしている。
TOPIX -12 @847
日経平均 -103円 @9,615円
地震から3か月後、つまり6月11日ころまでには回復に向かうのか、さらなる下落へ向かうのか趨勢が決るのではないか?それでもはっきり見えてこないときはさらに3か月延びで9月中旬まで持ち越しとなると見ている。それまでには電力供給不足の影響がどの程度になるか明確になっているだろう。
東京電力がストップ安まで売られたのは当然だが、まるで小型株のようにひらひら上下に動き回っている。それにしても社長の影が異常に薄い会社だ。どのような人選で次期社長を決めたのか前社長に聞いてみたい。外部から見ると明らかに社長の器にあらずだが。健康管理もリーダーの重要な資質の一つだ。重大な危機に際して会社の舵取りができないほど健康を害すること、それだけで社長失格と言わざるを得ない。