85円台半ばの円安でも弱かった

優利加さん
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85円台半ばの円安でも弱かった

昨日の米国株は高安まちまちだった(DJIA -6.13, NASDAQ +2.0)。ドル円の為替レートが85円台半ばまで円安となったにもかかわらず、本日の日本株全般は続落した。東証1部では、上昇銘柄数が264に対して、下落銘柄数は1,345となった。騰落レシオは79.27%へ低下した。

 

TOPIXも日経平均も陰線で小幅続落した。昨日同様、TOPIXは完全に10日移動平均線を割り込み、時の利は昨日から「売り」転換、日経平均は微妙な状態である。

 

TOPIX -8 @839

日経平均 -31円 @9,584円

 

東京電力は下値目途が立たないうちに遂に、337円(-25円、-6.9%)まで下げた。3月11日の終値が2,121円だったことを考えると、倒産目前の銘柄のような下げ方である。原発事故解決の見通しが立たない限り、戻れば売り圧力が高まり、また下げるだろう。連想から他の電力会社も皆連れ安している。原発を持たない沖縄電力まで大きく下げているところが、投資家が感情に振り回されていることを示している。

 

投資家は感情的な動物であり、殆どの場合、合理的には行動しない。恐れすぎて仕掛けが遅すぎ、遅れに遅れてようやく仕掛けても、今度は欲張りすぎて手仕舞いができず、手仕舞いが遅すぎる。だから上手くトレードできない。トレードは社交ダンスのようなものだ。相場(パートナー)の動きに合わせて踊らないと上手く踊れないだけでなく、頻繁に転倒する。

 

昨日、逆指値で自動的に空売りで仕掛けた鉄鋼銘柄は本日利益目標に達したので、指値で手仕舞いとなった。一泊二日で年率換算すれば国債に投資する場合500倍以上のリターンなので、十分である。


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