米国株安にも拘わらず反発したが

優利加さん
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米国株安にも拘わらず反発したが

昨日の米国株は大幅下落した(DJIA -117.53, NASDAQ -26.72)。ところが、本日の日本株全般は反発した。東証1部では、上昇銘柄数が995に対して、下落銘柄数は485となった。騰落レシオは86.485へやや上昇した。

TOPIXも日経平均も陽線で反発したが、どちらもまだ10日移動平均線を下回ったままであり、時の利は「売り」継続中である。

 

TOPIX +6 @844

日経平均 +86円 @9,641円

 

東京電力の賠償金支払いに他の電力会社にも負担を求めるという案が浮上し、東京電力は大きく反発する一方、他の電力会社が一斉に売られて下げた。誰が言い出したのか知らないが、唖然とした。当事者の東京電力は当然賠償責任があり、その監督権を持ち、行政指導を通して東京電力の経営判断に影響力を行使できる政府にも責任がある。しかし、他の電力会社は東京電力に対してどのような責任やその経営判断に対する影響力があったというのだろうか?

 

そもそも福島原発に限らないのだろうが、設計そのものが間違っていた。一部の専門家からその危険性を警告されながら、東京電力もそれを監督する政府も何も手を打たずに放置してきた結果が引き起こした「人災」である。明治維新以来最大の地震に耐えるような設計をした結果、津波は最大5メートル程度以上はあり得ないと決めつけて設計したそうである。しかし、歴史をさらに遡ると平安時代には今回とほぼ同じ規模の地震が起こっていた。事実を知れば知るほど怒りを感じる。福島県や近隣の人々は私の何百倍も何千倍もそう感じていることだろう。

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