4月29日にロンドン(London)のウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)で行われる英国のウィリアム王子(Prince William)とケイト・ミドルトン(Kate Middleton)さんの結婚式に招待される人とその席次が23日、発表された。
招待されるのはミュージシャンのエルトン・ジョン(Elton John)さんとパートナーのデービッド・ファーニッシュ(David Furnish)さん、サッカー選手のデービッド・ベッカム(David Beckham)さんと妻のヴィクトリア(Victoria Beckham)さん、英人気コメディの主役Mr.ビーン(Mr. Bean)を演じる俳優のローワン・アトキンソン(Rowan Atkinson)さんら。
また、映画監督でマドンナ(Madonna)の元夫のガイ・リッチー(Guy Ritchie)さん、オーストラリアの水泳選手イアン・ソープ(Ian Thorpe)さんも招待された。
ウィリアム王子が英空軍の捜索救難ヘリのパイロットであることも反映して、アフガニスタンに派遣された軍人1人と、イラクやアフガニスタンで殉職した軍人の遺族なども招かれる。
招待者の大半はウィリアム王子とケイトさんの個人的な知り合いで、ケイトさんの故郷であるバックルベリー村の精肉店や青果店の店主や郵便配達人も招待されると報じられている。
■女王の正面にケイトさんの母親
席次はエリザベス女王(Queen Elizabeth II)ら王族が最前列、ケイトさんの家族が通路の反対側に座る。エリザベス女王の正面はケイトさんの母親のキャロル(Carole)さん。ウィリアム王子の母親、故ダイアナ(Diana)元妃の出身家、スペンサー(Spencer)家の席は、ミドルトン家の後ろになる。
タイ、ブルネイ、モロッコ、スワジランドなど40人を超える外国の王族の参列が決まっているが、ウィリアム王子の叔父のアンドルー王子(Prince Andrew)の元妻でキャンダルでタブロイド紙を賑わせたヨーク公爵夫人、セーラ・ファーガソン(Sarah Ferguson)さんは招かれない。
反政府デモへの暴力的な対応で批判を受けることを避けるため参列しないと報じられていたバーレーンのサルマン・ビン・ハマド・ハリファ(Salman bin Hamad al-Khalifa)皇太子は参列する。カンボジア外務省は同国のノロドム・シハモニ(Norodom Sihamoni)国王は参列できないと発表したが、シハモニ国王が招待を黙殺したという英国内での報道は否定した。
ウィリアム王子の公式な住居であるセント・ジェームズ宮殿(St James's Palace)の報道官は、外国の王族を招くことは歴史ある伝統だが、英外務省にも助言を求めたことを明らかにした。
今回の結婚式は正式な国家行事ではないためバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領ら外国指導者は招待されないが、オーストラリアのジュリア・ギラード(Julia Gillard)首相や、ニュージーランドのジョン・キー(John Key)首相などエリザベス女王が元首になっている英連邦15か国の首脳は招待される。
英政府の主要人物や、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの代表のほか、ダイアナ元妃の死亡後にウィリアム王子とヘンリー王子(Prince Harry)の後見人に指名されたジョン・メージャー(John Major)元英首相も招待される。(