中国共産党による一党独裁の終結を求める「中国ジャスミン革命」集会の呼びかけが続いている。他方で、あらゆる組織を総動員し、反体制勢力の押さえ込みに血道をあげる胡錦濤政権の防戦も続き、事態は沈静化に向かっているようにも映る。
だが本書は、中東・北アフリカ民主化ドミノの中国への波及が不可避であることを、地政学上の問題に加え、民族問題や歴史、外交も含む複眼的な視点から捉えて訴えている。
胡政権は政権交代が確定する2012年秋の共産党大会を控え、レームダック状態となりつつある。そうした政治環境の中で中国が“歴史的な瞬間”を迎える日はいつか。本書が示唆するところは実に興味深い。
中東民主化ドミノは中国に飛び火する (双葉新書) (新書) / 宮崎正弘/著
価格:880円(税込、送料別)
【送料無料選択可!】震災大不況で日本に何が起こるのか (単行本・ムック) / 宮崎正弘/著
価格:1,260円(税込、送料別)