先行き不透明な債務上限引き上げ問題が依然として重しとなり、昨日の米国株は高安まちまちだったが、全体としては続落したと言える(DJIA -62.44, NASDAQ +1.46)。米国債格下げがますます現実味を帯びてきたため米ドルが売られ、円高が進んだ。これを受けて、本日の日本株全般も続落した。東証1部では、上昇銘柄数が304に対して、下落銘柄数は1,266となった。騰落レシオは105.71%へ低下した。
TOPIXも日経平均も陰線で続落した。どちらも25日移動平均線を下回ったままであり、昨日からどちらも10日移動平均線を割り込んでおり時の利は「売り」である。
米国債務問題の期限は8月2日である。残された時間は短い。もし、期限内に米国議会での合意が得られないと、もう一段の下げも想定してかなければならないだろう。しかし、どんなショックも必ずある程度の時間が経過すると消化され、相場に織り込まれる。株式相場は常に未来を見て動いている。過ぎた過去にいつまでも囚われない。株価に最も反映されるのは、向こう1年から数年先までの経済動向の見通しである。
TOPIX -7 @841
日経平均 -68円 @9,833円